テクニカルレポート

小口折り製本の作業方法

2011年7月15日

小口折り製本とは

表紙とカバーが一体化した製本方法で、他の呼び方として「ガンダレ」、「フランス表紙」とも言います。手間が非常にかかるため、見た目も合わせて高級製本の部類になります。

当社ではA4から、B5、A5サイズまでの実績があり、対応可能となっています。作業時間が非常にかかるので納期・部数・頁数などの情報を元に内製化できるか判断しています。

小口折り製本流れ(A4サイズの場合)

小口折り製本のポイント

①A4サイズは寸法が大きいので小口を折り曲げずに表紙鞍へ乗せることが困難。よって綴じる前に折る必要があります。また、折った後は折口が暴れるのでホッチで留める必要有ります。
 →A5サイズは小さいので表紙鞍に乗せることが可能です。よって綴じた後に手で両端を折る格好となりホッチ作業が省略できA4より少し手間が軽減します。

②実践上、小口側の仕上がり状態として2パターン存在しています。
 A:仕上がり本体の端と表紙の折口を合わせるパターン
 B:仕上がり表紙の折口を本体の端より長くするパターン

作業時間は平均5~7日間の工数がかかります。部数によって変動しますので、当社製本課までご相談ください。